ヤンキー彼女とヤクザ彼氏

それから、裕吾は言いにくそうに話題を切り出した。





「なぁ、優衣。今の奴ら、この学校の誰かと繋がってるらしいんだよ。誰かまではわかんねぇけど。」

「繋がり?」

「優衣!!アイツ…!」

「あ…!!って、誰だ?」





マンガみたいにガクッとなる汐莉。





「あのねぇ…!!昨日ケンカ売られたばっかじゃない!黒田智美よ!」

「あぁ!!」





今度こそわかった。




一応、裕吾の学校と繋がってるみたいだから話しとくか。





「あたしがさっき戦わなかった理由は、この学校のトップのチームに目ぇ付けられたからなんだ。」

「なるほどな。」

「しかも昨日、四天王の1人、黒田智美って奴からケンカ売られてさ。」

「黒田…?俺は聞いたことねぇけど…。ま、優衣が狙われたのはマジだから、俺も調べといてやるよ。」

「ありがとな!」





それから、裕吾と別れて汐莉と学校に入った。





「いい奴だったな!」

「そうね。多分信用していい人だから、安心して。」

「おう!」

「でも、あんまり裕吾と仲良くすると若頭が心配するよ?」

「なんでだ?」

「はぁ!?アンタはホントに…。」





なんかよくわかんないけど、気が合いそうな奴見つけたし!




黒田のしっぽも掴めそうだし!





なんか今日はいい日だな!