「汐莉の姉ちゃんは…いい奴だった。タイマン張って、気持ちよく終わったと思ってたんだ。あたしは。言い訳にしかならねぇけど…。何も知らなかった。」





こんなの言い訳だよな…。




でも、あの人は覚えてる。




あの人だけだった。




あんな潔い戦い方する人は。




急にいなくなったとは思ってたけど…。






「…そう。」

「ごめん…。」

「謝らなくていい。あたしは好きで優衣と居るの。恨みから始まったとしても、今はホントに優衣を友達だと思ってる。」

「は…?」





汐莉の姉ちゃんをそんな目に合わせてても…?




友達だって言ってくれんのか…?





あーやべぇ…。





最近涙腺脆いんだ。






「結局、お前ら何だかんだ言っていいコンビなんだって。」

「駿…。」

「へぇ?じゃあ若頭優衣を譲ってくれるの?」

「ふざけんな。」






いつもみたいに笑ってる汐莉。




あたし…また汐莉とダチになったんだな?






あたしは1人じゃねぇんだ。






マジで…良かった〜…。