ああ、そうだ。思い出した。 この子、柏木さんの携帯の待ちうけになってた子だ。 親戚の子って言ってたっけ? こうやって見ると柏木さんによく似ている。 まるで親子みたい。 ん……? でも、待てよ…… 髪質とか、目の形とか…… 良く見ると、マックス・ヴァレンタインにも似ている。 親子…… 母親と、父親と――― まさか――― 「まさかと思うケド、この子は柏木さんの……ののののの??」 「娘です」 柏木さんは俺の動揺にも動じず、さらりと言った。