Fahrenheit -華氏-




「柏木さんを見るとドキドキする?」


綾子がアンケートを取るような気軽さで聞いてきた。


俺はうんうんと頷く。


「目が自然に柏木さんを追ってしまう」


今度は裕二。


こいつの質問にも俺はただ頷くだけしかできない。


「柏木さんのことを知りたい?」

「彼女を護ってあげたい」

「彼女の全てが欲しい」



二人の質問攻撃に俺はただ頷くしかできなかった。



「診断結果を申し上げます」


裕二が腕を組んで恭しく目を伏せた。








「神流 啓人!お前は!!




柏木さんにずばり恋をしている!!」








うっそだろぉ――――!!!