「先程から流れてくるこの曲なかなか良いですね。」


「うん、なんかすごく優しい気持ちになる。」





食べきれるわけはないので、周りに見えないようにクロにも食べてもらう。




随分と時間がかかったがようやく器に盛られた料理を食べ終える。





あまりにお腹一杯になりすぎて、動くことができない。




「これは、大変ですね。」


「私こんなに食べてしまって大丈夫かしら…」



食べてから言っても遅いことは分かっている。



「食べたかい?」



「あ、はい。美味しかったです。ごちそうさまでした。」

再び男の人が向に座る。