いつものように朝食を食べ、いつものように部屋に閉じこもる。


違うのは回す度にヒラリヒラリと景色を変える万華鏡があること。



「…綺麗。本当に綺麗。」


今までこれほどまでに感動したことなんてなかった。


「外の世界はもっと綺麗なのかな?」



考え出したら止まらなくなる。
私もみんなと同じ様に暮らしたい。



でも、私は…



「少し動いてあげれば景色は変わる。」



頭のなかで心のなかでその言葉が飛び交う。


「…うん。」