「あ… 同い年…?」 おそるおそる上目遣いで美琴を見上げると、微笑まれた。 やはり格好良い。 それにこの身長差。 顔といい身長といい、神様が意地悪してるようにしか思えなかった。 中性的に見える美琴の顔は、男から見ても綺麗としか表現できないものである。 「うん。だから敬語やめてよ、葵」 不意に名前を呼ばれ、心臓が跳ねた。 そんな格好良い声で名前呼ばれたって、ドキドキするだけなのに。