「大丈夫?」

だけど気付けば、少年に手を伸ばしていた。
だってこいつ、凄く可愛いんだ。


「…え、あ…はい…、?」


わけが分からないと言ったような顔で、美琴の手をとった。


少年の手の温かさと柔らかさに、美琴の想いは膨らむばかり。
つい顔がニヤけてしまう。


「かあいーねー君。名前は?」

「……」