「なッ、にしてるんでしょうか?」

「あれ?
こんな体勢なのに冷静ですね。」

「騒げばなんとかなるってもんでもないでしょう。」



黙々と考えていたら、正面からイイ男の香りに包まれた。


「まぁ、それもそうですね。」


そう言って離れようとするあたしの身体を引き戻す。


「離しなさい。」


「さっき、何考えてたんですか?

…俊介先輩のこと?」


ドキッとした。

何なのこの子は。


エスパーなの?



「無言ってことは、そう言うことですよね。」


「なんで、わかんの?」