「ギャーー!!」


後ろで聞こえる悲鳴は聞こえなかったことにして、


「落ち着きないとは失礼な。

てか、あたしからしたら清田くんは落ち着きすぎだよ。

もっとはっちゃければいいのに。」

「ちょっと背伸びしてカッコつけたい年頃なんですよ。」


そーなんすか。


「まぁ、冷静なのは清田くんの良いところだもんな。

生徒会に一人は居なきゃ成り立たん。」

「そう言ってもらえると嬉しいです。」

「でも、たまにははっちゃけてね!!

冷静な人って、我慢しイな気がするからさ。」


人に見せずに溜め込むッつーの?


「それに、清田くんがはっちゃけてる姿、見てみたいしな!!

あ、あたしコッチだから、バイバイねー!!」

清田くんは真っ直ぐ。
あたしは右。



ちっさいオッサンが真っ直ぐに行ったなんて、あたしは知らない。