小さな姫とヤンキー王子


金羅はサラちゃんが使っている金属バット。

今はアタシが持ってるカバンに入ってる。

「はい」とサラちゃんに渡すとその金羅をくるくると起用に回す。

「リナ、ありがとうね。もう帰っていいよ。どうせあいつ等に何も言って来なかったんだろ?」

「さすがサラちゃん♪当たり前じゃんかぁ、行くって言ったら絶対にウルサイからね」

あれは本当に嫌なんだよねぇ。

「リナが大切だから。皆リナを思ってるからね。もちろん、あたしもだけど」

「サラちゃん・・・・えへへ ありがとう♪」

とびっきりの笑顔でお礼を言った。

「はぁ・・・・」

と溜息を吐いたサラちゃん。

その意味がアタシにはわからなかったけど、アタシの笑顔を見た人達は全員顔を真っ赤にしていたのにはまったく気づかなかった。