「ユウリ・・ね。星鈴を纏めているグループトップの1人でその外見とは似ても似つかない程の喧嘩好き」
「そしてその身体能力はグループ内随一だ」
「ふふっ、やっぱり知ってたかぁ。さすが、この学園のトップだけあるねぇ」
そういって笑う。だがそのリナの笑みは口元だけ笑っていて、目は驚くほど冷めていた。
一瞬、アヤノとショウヘイが固るほど冷たいものだった。
「・・っは。流石は俺等の姫だ。本当に俺等よりも年下かよ」
「クスッ、もちろん年下だよぉ?ただ、ちょっとした経験の違いだよぉ♪アタシと皆は踏んできた場数が違うからねぇ」
「あははっ、そうだったわね。あ、リナどうやら全員お揃いで理事長室の前まで来たみたいよ」
「随分と遅かったみたいだな。多分、中に入る許可でも貰ってたんじゃないか」
アヤノちゃんとショウヘイ君はさも面白そうにクスクス笑っている。そういうアタシも笑ってるんだけどねぇ?あははっ、中に入る許可を貰ったくらいじゃ、ここにはたどり着けないよ。
