小さな姫とヤンキー王子


だってここの理事長室に入れる人間は決まっていて、トワ、理事長、そして

「またあいつ等困らせてるの?リナ」

アヤノちゃん

「アヤノ、いつものことだろ」

ショウヘイ君

「あはっ。そうだよぉ?」

アタシの5人だけなんだぁ。
アヤノちゃんはクールビューティで、サラサラのロングの黒髪に少し鋭い瞳。
ショウヘイ君は少しやんちゃだけど落ち着いてて、オレンジっぽい茶髪にアーモンド色の瞳。
2人は恋人同士でまさに美男美女だよぉ。そんな2人はこの学校の高等部の生徒で今確か18歳だったと思うよぉ。

「今度はどんな理由なの?」

「んーとね、無断でおねぇちゃんの所に行った事をグチグチ説教されたのぉ。だからちょっとしたお返しだよぉ?えへっ♪」

こてっと首をかしげながら答える。

「リナ、本当にいい性格してるな。見た目は正反対だけど中身はサラと瓜二つだ」

「当たり前だよぉ?だって姉妹だもーん」

「ふふっ。そうね。でも、なぜ星鈴に?」

「いつものを忘れて行っちゃったんだよぉ。朝、慌しかったからさぁ」

ぷくぅとほっぺを膨らませる。

「それで、届けに行ったののか。中で誰かに絡まれたりしなかったか?」

「さっすがショウヘイ君。えっとねぇ絡まれたけど自力で逃げたよぉ?後ユウリって人に会ったよぉ」

そう言うとピクッと2人の肩が揺れた。ふーん・・やっぱりユー君もこっちの人なんだぁ。明らかに周りとオーラが違ったからねぇ。