小さな姫とヤンキー王子


・・・誰かに抱きしめられてる・・

ぱちっと目を開けると、すぐそこに綺麗な顔があった。

「ふふっ。おはよう」

「おはよ・・・」

そういいながらぎゅっとアタシを抱きしめる力を強める。

ほんと、甘えん坊だね。

「大丈夫。アタシはドコにも行かないから」

そう言いながら頭を撫でる。

目を細めながら気持ち良さそうにこっちを見る。

クスッ可愛いなぁ。

「“トワ”・・・アタシ達はどちらも欠けちゃダメなんだよ?」

「リナ・・・俺達は2人で1つ」

「うん」

それからまた寝転んで2人で抱き合いながら眠りに付いた。