小さな姫とヤンキー王子


カランッ 

んー 久し振りのマー君の店だぁ。
マー君はオシャレなカフェを開いてるんだ。

「いらっしゃい、リナちゃん」
「マー君お久し振り~☆トウマが来るまでここに居させてね」
「ククッ いいですよ。“また”彼等に内緒で出かけたんですか」
「うん♪マー君はアタシのことなんでもお見通しだね」
「それはそうですよ。ずっと一緒に居たんですから」

マー君はアタシの従兄妹なの。
ついこの間まで一緒に住んでたんだよね。
でも結婚したから出て行っちゃったんだ
お嫁さんはすっごく可愛い人なんだよっ!

それからマー君と話していると、

カランッ 

とドアが開いた。
振り返ると、怯えているスバルに後ろに魔王が見えるトウマ、それにヨナまで居た。

「来た来た♪じゃあマー君バイバイ」
「ククッ またいつでも来てね。今度はナイト付きでね」

そういってトウマに向かってウインクしたマー君をトウマは心底嫌そうに睨んだ。
マー君はトウマを弄るのが好きだなぁ。