「う~む。」 しばらくの沈黙。 言葉を探しているのだろう。 「お前なら頑張れば試合で活躍できるぞ。」 「・・・・。もうサッカーを辞めたいです。」 「ん~どうしてだ?」 「いや。・・・・えっと。」 口ごもる。 「とにかく、辞めたいです。」 「ふ~む。」 そのため息がスイッチだったのかもしれない。 「しょうがないやつだな。」 「あきれた。」 「迷惑かけやがって。」 そんなニュアンスが込められているように聞こえた。