「失礼します。山野監督に用があってきました。」 「おう。福田。入れ。」 僕は監督と机をはさんで向かい合った。 お茶を出してくれた。 練習中とは違う穏やかな感じに心が揺らいだ。 「サッカー部を辞めます。」