「……だから、来たらダメって言ったのに……。」



由貴くんはムッとした顔であたしを見てるけど……



いつにないワイルド由貴くんを見ちゃったあたしは………



「………っ!?」



―――ひしっっ!!と由貴くんの首に飛び付いて……!



「……どうしよう…っ!?今すぐっ、ちゅうして欲しくてたまんないんですがっ!!ダーリィン~~っ!」



「~~~~っ!!?」








あたしの一連の行動を見ていたバスケ部や咲学の皆さんは……ただただポカンと立ち尽くしていて………。




「………これは…あの橘由貴が骨抜きな訳だわ………。入り込む隙ナシ…………。」



誰かがつぶやいて……それに全員が大きく頷いていたことをあたしと由貴くんは知りません………。