「てか…、にこだし?」


黙ってみんなの話しを聞いていた凛子がニヤリと笑って話しに加わる。


凛子は絶対……あたしをいびるのが趣味だと思う………。


「じゃ、じゃあみんなはいつしたのっ!?」


あたしは身を乗り出してみんなを見回す。



「………1ヶ月?」


「あたし、2週間~」


「え~…あたしなんかその日だよ?」


「…………っ!!?」


みっ、みんな大人でいらっしゃる……っ!!!


あたしはかなり動揺だ……!


あたし…、遅い!?


「にこ、お子さまだから~。ダーリンその気になんなかったりして…。」


「………!!」


ニヤ~と楽しそうな凛子の一言に衝撃をくらい……ばたりと机に倒れこんだ……。


「……また凛子はにこたんイジメちゃって~…。」


「……凛子なりの愛情表現だよ…。あの人ドSだから……。」


みんなの声はもうあたしには届かない………。



「………決めたっ!!」


あたしはガタン!と立ち上がり、



「……あたし、由貴くんにちゅうしてもらう…っ!!」



拳まで作って宣言すると……
横では凛子がクスクス笑いながら、頑張って…と、言った。