「現実なんだけど……」



どうやら夢じゃないみたいです。



イケメンはちょっと眉間にシワを寄せて…何だか困ってるみたいな顔をした。



それがなんだか意外で………驚いた。



「やっぱ……無理……?」


「………!」


その切なげな顔を見て、あたしは弾かれたみたいにぶんぶん首を横に振っていた。



「じゃ……、付き合ってくれんの……?」


「う…っ、うん…!」


「………っ」



その途端、イケメンはコンビニの壁にもたれ……ズルズル、ぺたん…とその場に座り込んだ。



ちなみにあたしはバイトを終えたばっかりで、今はコンビニの外の駐車場。



「だ…!大丈夫!?」


慌てて駆け寄って彼の前に座り込む。




彼は大きな手で顔を隠して、はぁっとため息をついた。