でも……、


あたしは実はこのイケメンが苦手だった。



だってこの人、あたしのレジは避けるんだ。


しかも…誰にだって無愛想だけど、あたしには特に無愛想なんだよ…っ?


一緒にバイトしてる友達からも、あんた何か失敗でもしたの?…なんて言われるくらいあからさまなんだよ…。


異様に嫌われてるみたいで…あたし密かに傷ついていたんだけど…………







そんなイケメンが……



「………聞いてた?」



「……は…へ…っ!?」



「…………」







相変わらずの怖い顔で……




「……だから、好きなんだけど。俺と付き合って……」





あたしを 好き だと言いました。





「………夢か?」




「…………」






だからあたしは夢だと思いました。