「………またせたわね。………何固まってんのよ?葉山瑠威。」
「………っ!」
案の定…現れた凛子を見た葉山くんは………言葉もなく固まって………。
わかっているのかいないのか……凛子はそんな葉山くんの顔を覗き込む。
「………!凛子さま…っ、俺……ヤバイ………!!」
そう言うと、ダーーーッ!!と駆けて海に行ってしまいました……。
「…………あたしもちょっと行ってくるわ~…。」
凛子は意味ありげにニヤリと笑うと葉山くんの後を追って、悠々と歩いて行った。
「…………。」
あたしは心の中で、がんばれ葉山くん!とつぶやいた。


