「………お願い、叶えてくれる………?」







あたしはポツリとつぶやいた。



「…………何でも。にこちゃんが望むなら。」



由貴くんは真剣な顔であたしの手をとった。




「あたし……由貴くんに………そっくりな赤ちゃんが欲しい…………。叶えてくれる………?」



「…………!!」



上目遣いで由貴くんを見上げると、由貴くんはちょっと目を見開いて……顔を赤らめると優しく微笑んだ。






「ほんと……にこちゃんには敵わない。………でも……それは、ダメ。」



「………!?……なんでぇっ!?」



何でもって言ったのに……!!



あたしがぷうっとほっぺたを膨らませて由貴くんに非難の視線をおくると、由貴くんは楽しそうに笑ったまま………







「………俺はにこちゃんにそっくりな赤ちゃんが早く欲しい。」



「…………!!!」









もう…もう…もう…っ!!



いつでもそうなんだよ………!!





「死ぬほど愛してるよ………。だから、返事は?」



「~~~っ!………あたしのほうが愛してるもんっ!!………結婚するっ!」











結局、敵わないなんて言いながら…あたしを一言でノックアウトしちゃうのは…………










「…………俺の方が、愛してる。」



「~~~~!!」














いつでも………あなた。