「…………髪……伸びたね。」



由貴くんはあたしの髪をスルリと撫でて…由貴くんらしい微かな笑顔をこぼした。






「…………由貴くんが……最後に触ってくれた髪だったから…切れなかった。……バカみたいでしょ?」



あたしは笑ったはずなのに……声が震えてた。




…………そしたら、




「………!!由貴く…っ…」















「………ほんとに…、可愛いことしかしない………っ!…………逢いたかった!!」



「…………!!!」











抱きしめる腕の力が強くて苦しい………。




でも……あなたが間違いなくここにいる。










「…………由貴くん……っ、逢いたかったぁ………!!!」










ただ…………この腕の中が恋しかった………………。