「………相変わらず、お綺麗ですね!橘先生に何度もお願いしたんですよ!会わせて欲しいって!……でものらりくらりかわしてくれちゃって……」



「………??……はぁ………?」



えぇ~…と……?



正直………この人のテンションがあたしも苦手なんだよね………。



一気にまくし立てるように話す。



有無を言わさない弁護士って感じはすごいと思うけど………



プライベートでは会いたくないなぁ…なんて。



西田さんがべらべらとしゃべり続けているけど、その言葉はあたしの頭をすいすい通過してしまう………。



今日は用事があるし…………ぼちぼち解放してほしいなぁ………。



そんな風に思っていたら………



「にこちゃん……!」



「………!?」



その声に、なぜか西田さんが固まった。



「玲さん!………どうしたんですか?」



声の主は玲さんで……あたしは玲さんに向き直るときょとんとして首をかしげた。