「…………っ。」 こぼれそうになる涙をぐいっと乱暴に拭って、前を向いた。 空港に背中を向けて、背筋をピンと…凛子みたいに真っ直ぐにして歩き出す。 目的地は…………………………… ――――――――――――――…………… 「…………にこちゃん……!?」 「……………こんにちは。エリさん………。」