エリさんてばすごい…………。
さすがは弁護士……………。
やっぱり一筋縄でいく人じゃないよね～…。
「………本当に、にこちゃんをすっかり気に入ったみたいだ。」
「………え？」
由貴くんは微かな苦笑を漏らしながらそう言った。
「………じゃなきゃ、あんなこと言わないな……。」
「あんなこと………？」
意味深なセリフに思わず由貴くんを見つめた。
「………そ。あの人も言ってたと思うけど………。」
「………？」
エリさんも言ってたこと……？？
きょとんとするあたしに、由貴くんは…フ…と意味ありげに口の端をあげて………
「………アノコトの責任は、喜んでとるから。………ね…？」
「………！！！」
アノコト…っ！アノコトって……！！！
しかも……責任って……！！？
それって……それって………！！
「………早く…その時が待ち遠しいな。」
「…………えぇっ！？」
アノ日以来……めっきり色っぽくなった由貴くんは………
色気垂れ流しな流し目であたしを見ると…………
「………！？…由貴く……！」
あたしの耳元で、囁くように
「………早く、俺のお嫁においで………？」
「………！！！」
今日は………にこ、完敗です…………。
「…………きゅん死ぬ………。」
「………にこちゃん……っ！？」
