シーツにくるまれたみのむしに………
いっ、色気なんてありゃしないじゃん…………っ!!?
「…………!」
確かにまるまって寝てる寝顔だけども………!!
こいつは明らかに…………!
だ…っ、騙された……!!
そして……エリさんにかまかけられたという事実に気がついた………………。
それを見ていた由貴くんが………
「…………にこちゃん、うちの母親に何か……騙された……?」
ビクっ!と正直なあたし………。
「………だ、だってっ!……写メ見て、食べられちゃった?って言ってて………っ」
言いながらみるみる顔が熱くなる。
「~~~~!!……食べ……っ!?………」
由貴くんは、カァ…!と赤くなって片手で顔を隠して……そのあと、はぁ~…とため息をついた。
「………昨日、珍しく顔を合わせた時…妙に上機嫌で………変なこと言ってたんだよね…………。」
あの人は本当に……呆れたようにそう言って
「まさか、会ってたなんて……油断も隙もない………っ。なんでか俺達の《そういう事情》を知ってるし………。」
「…………!!?」
エリさん…………恐るべし…………!!!
そして………ぺろっと騙されちゃったあたしのバカ………!!!