「あたしはそのつもりよ。まずは大学に行くわ………あんたは違うの?」



「………違わないんだけどさ……。なんか……こんななんとなくでいいのかなぁ~…て……。」



大したビジョンもなくて……大学に行ったりしてもいいのかな…なんて、思ってしまった。



「………バカねぇ~…。………だからこその大学って考えも出来るのよ?」



「だからこそ………?」



あたしは凛子の言葉に目をぱちくり瞬いた。



「………そんな気持ちの人間が社会に出るのも問題よ。大学ってチャンスを選択出来る環境もあるんだから……

その間にしっかりやりたいことを見つけることも出来るわ。

あんたは難しく考えすぎなの。ただでさえのんびりしてるんだから……焦って道を見失うもんじゃないわ。」



「…………そっか…………。」



凛子の言葉はいつもあたしの胸にじんと染みる………。



よく自分自身で勝手に身動きとれなくなるあたしを解きほぐしてくれる………。









「…………凛子、大好き。」



「…………ダーリンに妬かれちゃうわよ?………まぁ、でも、…当然でしょ?」



かっこいい凛子に笑顔を返して……心の中でお礼を言った。










あたしの未来はまだまだこれから。










その先の未来は、素敵な大人になれてたらいいな……………。










それで………その時は隣には…………由貴くんがいて欲しいな……………。