次の日の学校で、あたしは完全にノックダウンな状態で………。



昨日は一睡も出来なかった………。



目を閉じるとモヤモヤと浮かぶ嫌な想像に一晩中翻弄された。



会いに行けなかった愛音のことも心配で……不安に埋めつくされた1日だった……。



「……にこ~?あんた大丈夫なの…?昨日も結局来なかったし…何かあったんでしょ?」



凛子はさすがに鋭くて……あたしを責めることなく開口一番そう言ってくれた。



「………ごめんね。凛子……昨日はあの後、楡崎先生に捕まっちゃって…結局、いつもどうりくらいにやっと帰れたんだよ~…。」



それで行けなくなったとだけ伝えて…由貴くんのことは言えなかった………。



「………楡崎先生…?」



だけど、凛子はハッとした顔になって……



「………何かあったのって……楡崎先生絡みじゃないでしょうね…っ!?」



「………!?…え…っ、な…なんで……っ??」



まさか顔に出てたっ!?



いつにも増して鋭すぎる凛子に焦った。



「………それは……っ…」



「………??」



でも…珍しくはっきり言わずに言葉を濁す凛子に……あたしは不思議で首をかしげた。