「あはは!そんなに驚かなくても~…。」



「………!?」



あっけらかんと笑われて……あたしはもう唖然………!



普通しないよっ!?
まさかの胸ポケットに入れるなんて…!



冗談でも質が悪いと、いよいよこの人が嫌いになってくる。



文句のひとつでも言ってやろうかと考えたその時………



―――ガチャ…と、扉が開き、楡崎先生が現れた。



「………あら…、まだいたの?一応迎えにきたんだけど、遅くなっちゃったから…さすがにもういないかと思ってたのに……。」



驚いたようにあたしを見て…そのセリフにもちょっとむっとしてしまった。



「………これっ!先生に渡す資料ですっ!………失礼します…!」



あたしは胸ポケットから四つ折りの紙を取り出して、楡崎先生にグイっと押し付けた。



そして二人の教育実習生の先生にぺこりと頭を下げるとバタバタとその場を後にした。








「ついてなさすぎだよ……っ!!」