「いいよね~!女子校!男の夢が詰まってるよ~…!」



「…………。」



何を期待してるのか…葉山くんのアホな一言に由貴くんは冷たい眼差しを向けている……。



「………だってさぁ、『お姉様~』って感じのことはないのっ?」



ほんとに…いったいこの人は何を言っているのか…………。



でも………



「………凛子はすごくモテんだよねぇ。中等部の子達から『凛姉様』て呼ばれてるし……。」



「…………マジっ!?」



葉山くんの食い付きっぷりに、凛子は心底嫌そうな顔……。



「それを言うならにこよ?『妹にしたい子猫ちゃん』No.1よねぇ~?」



「…………!」



凛子の言葉に由貴くんがピクリと反応する。



「………!?しっ、知らないよっ!?」



ニヤリと笑う凛子にあたしは焦る。



「………そうでしょうねぇ…?あんたは知らないでしょうよ!あたしのおかげでね…っ!?」



「うにゃーーーっ!?いひゃい~っ!!」



急に豹変した凛子にまたもぐにっとほっぺたを引っ張られあたしは涙目で凛子を見つめた。



「………あんたはね…?『凛姉様の子猫』だから…誰も近づいて来ないのよっ!!」



「「…………!!?」」



フンっ!と鼻息荒く、不機嫌な凛子のセリフにあたしだけじゃなくて由貴くんに葉山くんまで固まった……。