「………っ!?……ごめん……っ」
「………ふえ…??」
由貴くんはあたしからバッ!!と離れ、キョトンと見上げるあたしをシーツでぐるぐるとくるんだ。
「………!?」
あっという間に半裸から……にこの巻き寿司の出来上がりですよ………。
いや……、由貴くん……?
いくらなんでも巻きすぎですよ~~…??
びっくりして涙なんか引っ込んじゃったあたしは暢気にそう思って由貴くんを見上げると………
「………ゆ、由貴くん……?」
「…………っ!」
由貴くんは…ものすごく……辛そうにあたしを見てて………っ。
「………由貴く…っ……!?」
「…………ごめん…!」
心配で思わず口を開いたあたしの言葉に被せるようにそう言って……
戸惑うあたしを腫れ物でも触るかのように…そっと……抱き締めた。
「………ごめん…っ!俺……、無理やり……っ」
「……え…っ?…あの…っ!由貴く……!?…」
「………泣かせるなんて………最悪だ…………。」
「…………!」
はぁ…っと、由貴くんはため息をついて………片手で顔を覆った。