「………橘…由貴?」



凛子がぽつりとつぶやくと



「「キャアアアァァーーー!!!」」


「………!?」


一斉に凄まじい雄叫びが………っ!?


「マジ!?咲学の!?」


ちなみに咲学って言うのはうちの女子校の隣の男子校…私立咲榮学院のことで…、偏差値もイケメン率も非常に高いことで有名だ。


由貴くんもそこの制服を着てた。


「なんで…みんな知ってんの??」


あたしは盛り上がってるみんなについていけていなくてひたすら??が頭をしめる。


「いや…てか、何で知らない訳!?」


「あの咲学でも一二を争うイケメンだよ!?」


「……でも、無愛想でかなり怖いじゃん?見つめるだけで幸せってな感じの美形だよ!?」


次から次に飛び出す言葉にあたしはポカンと口まで開けてみんなを見た。