「お前達との話し合いは結果に繋がらない。つか、疲労にしか繋がらねぇ」
ただでさえ、女と話して疲れてんのに……。
「で、かくれんぼって言ってもどんな風にすんだ???」
俺は疲労が溜まりまくった首をボキボキ鳴らす。
「考えてみたんだけど、全員が鬼ってどう??」
部屋にあるチェスをいじりながら葵が言う。
「全員が鬼?」
「そう、“全員”」
葵はニヒルな笑顔を浮かべる。
相変わらずなのな、お前。
「え!何それ!!楽しそう!!!」
「あおりん頭いいっ!!!」
双子も笑顔で囃し立て盛り上がってる。……が、その直後、葵はいじくっていたチェスの駒を双子目掛けて光の如く投げつけた。
恐らく、江夢があおりんと呼んだのに反応したからだ。
可哀相だが、愛夢は完璧な巻き添えを喰らっていた。
「っつぁ!!」
「いだっ!!…僕、完璧道連れ……」
「フンっ」
………本題に入っていいか??
