「あれっ?お母さん言ってなかったけ〜?」


なんて呑気にお母さんは答える。


『言ってなかったけ〜?じゃ無いでしょ!?』

「まぁまぁ!いいじゃない!カッコイイ男の子がいっぱいいるかもしれないじゃない!!」

『そういう問題じゃ無いでしょ!!』

「ふ、二人とも少し落ち着け!!」



お父さんが間に入ってアタシ達をなだめる。



まぁ正しくはアタシだけど…。



だいたい何でアタシが男子校に通わなきゃ行けないの!?



他にも学校あったでしょ!?

?
それなのに男子校っておかしいでしょ!?



『アタシ学校通わないから!!』



男子校なんて普通に通えない!!



女子1人もいない男子だけの学校なんて嫌だよ!!



こうなったらニートだよ!ニート!!



「あら、それは無理よ!」



だけどそんなアタシの決意はは次の言葉で呆気なく散る。



「だってもう学校側とは話しついてるし、編入の手続き終わってるもの♪」

『……はぁ―――!?』』



アタシに何も言わないで勝手に手続きとかしちゃったの!?



本当に有り得ない…。



『それじゃぁアタシここ通うしか無いって事!?』

「そういう事!だから早く体育館行きなさい!入学式始まるわよ?お母さん達は後から行くから!!」


そんなぁ…。

完璧に終わった…アタシの高校ライフ…。



こうして、幸先不安な新しい生活が幕を明けた…。