「んで?何の用な訳よ?わざわざ呼び出すくらいだから何かあったんだろ〜?」



隼人が急に真面目な声で言うから、ちょ、ちょっとビックリした!



「さすが隼人!鋭いね〜」

「まぁな〜、この隼人君にかかりゃ、どうってことねぇのよ〜」



うん、アタシもすごいと思ったよ。



だけどね……



とりあえずそのコーラはしまおうか!?



冷蔵庫から出したコーラをまだ手に持ってる。



しかもちゃっかりフタまで開けてるし。



「まぁ、何かあった訳じゃ無いんだけど…理事長に頼まれてね」



理事長から?あんまり関わらなさそうな二人なのに…意外。



「先に姫菜ちゃんに自己紹介しないとね。てか姫菜ちゃんもそんな入口に突っ立てないで中に入っておいでよ」

『あ、ハイ…』



ふと、自分の居場所を思い出すと扉が開いて入口に突っ立てた。



ずっと心の中で会話してたから気づかなかった。



「俺は青山大地。見ての通りこの学園の保健医」



やっとお互い顔を合わせる事ができた。



私の顔なんか見ても1㎜も嬉しくないかもしれないけど…。




そして…――“バチッ”


とバチッリ目があった。



そしてこう思った。



あ、やっぱりイケメンなんだ…。



うん…何となく予想してたよ?



だけどさ?何て言うのこの脱力感?



結局イケメンかよみたいな感じ?



『柏木姫菜です…』

「…よろしくね」



…―あぁ、何でだろう。


どうしてこの人もあの人と同じ目をしてるんだろう。



どうしてアタシをそんな目で見るのだろうか…。