姫に会える日なんて来るはずがないってずっと思ってた。




だから、入学式舞台に上がった君を見て胸が苦しくなった。



「姫…」



“姫”俺はそう呼ばずにはいられなかった。



幼い頃の面影を残しつつも綺麗なった姫。



舞台に立つ君は俺の事をきっと覚えてないだろう。



いや、覚えているはずがない…。



今までどんなに俺が姫を想いながら過ごしてきたってそれが姫に伝わる事はない。



戻れるなら戻りたい…あの日に。



純粋で幼く二人はずっと一緒だと信じていたあの日へ…。



     〜side舜END〜