舜はアタシを見て、またため息をついた。




「ハァ…だからさ、俺が言いたいのは!もし、一夜の間違いがあったらどうするんだってこと」


『一夜の間違い?……っな!?あるわけないでしょ!?馬鹿じゃないの?!』





振り上げた手は狙い通り舜の頭に直撃した。





「いてっ!!…しかも馬鹿はないだろ!?」


『何考えてんの!?』


「俺は真剣に言ってんだよ!!まぁ、姫の…体形で欲情するとは思わねぇけど…うん」


『………』





ちょっとぉぉお!?コイツ何言っちゃってんの!?
アタシの体形!?あんたアタシの何を知ってんのよ!




確かにアタシの胸は寄せて上げての絶壁ですけど何か!?
ブラジャー要らずの可哀相な胸ですが何か!?





『一回死んでこい。このタラシ!!!!』





本当ありえないよね、マジで。
この世の人間とは思えないよ。失礼しちゃうよ本当。
あー、今日からプロレスの技取得しなきゃ。
この、目の前にいる金髪野郎をぶちのめさなければ。