バレンタイン・プロミス



「千代子?」

珠喜が私の顔を覗き込んだ。

「…!ごめん」

珠喜は、親友かな。

私は少しほっとした。


結局、その日、チョコを食べることはなかった。

もう明日がバレンタインデー。

あと十二粒。

まだスタートライン。

…罰ゲームって何よ。

「おっと天井さん、まだ一粒も減ってないじゃん」

朝日が私のワースチョコの箱を除いて言った。

「…悪い?」

「べーつにぃ。罰ゲーム受けたければ良いんじゃない?」

「うるさいなぁ。食べ切るわよ明日には」

「明日の放課後までね」

「聞いてないんだけど」

「まさか明日の24時59分までとか思ってたわけじゃないでしょ?」

ニコニコしながら朝日は言った。

ニコニコと効果音がでるような笑顔で言われるとムカつきが倍増する。

「そうですね」

イライラしながら答えた。