「まぁ、俺もこの部屋にとまるから問題はありせんよ」
「やけにアッサリ引き下がったと思ったら、受け入れる気ゼロだったんかい。
てか、本当にそんな風習が?」
「確か…王公貴族の間で流行ってた風習だったと思いますが…昔の筈、なんですけどね」
「どうやら継続中らしいね、地味に。
それより見つかったらどーするんすか隊長ー」
「勿論、『愛する妻と離れがたく』……、なんなんすかその顔。
気付いてます?さっきから貴女、そんな顔ばかりしてますよ」
「え、どんな顔?」
「『やだー、寒っ!鳥肌たったー!』みたいな顔です」
「すげぇ隊長ビンゴ…いやスンマセンなんでもないっす」
「(……俺、結構モテるんだけどな)」