ただ風のように



「へぇー。海頼、優しいんだぁ。俺には冷たいのになぁ。やっぱり好きな女には優しくするかぁ」


「兄さん、夏々海さんが困ってるよ。あんまり、近づかない方がいいんじゃない?」


私が酔ってさらにテンションが高くなった渚さんのテンションに困っていると岬さんが助けてくれた。


「じゃあ、岬がかまってくれよぉ。お前達が邪険にするから寂しいんだよぉ」


「じゃあ、一緒に飲んでやるから。弟の彼女に絡むのはやめてあげなよ」


「おっけー。じゃあ、飲むぞぉ」


渚さんと岬さんはダイニングのテーブルに移動してお酒を飲み始めた。


「じゃあ、俺達は部屋に戻るか」


海頼先輩のその言葉に私は頷くと先輩の両親に頭を下げて、リビングを出た。