ただ風のように



「はい、どうぞ」


海頼先輩のお母さんが目の前にイチゴ味のカップアイスとスプーンを置いてくれた。


「騒がしいでしょ?いつもこんな感じなのよ」


「いえ。楽しいです。ホームドラマ見てるみたいで」


「そう?なら良かった」


「母さん、俺にもアイスくれ。渚兄ぃの相手は疲れる」


そこに言い合いを抜けて海頼先輩が戻ってきた。


「はいはい。チョコをどうぞ」


先輩のお母さんは同じように先輩の目の前にアイスとスプーンを置いた。


「ありがとう。夏々海、溶ける前に食べた方がいいよ」


海頼先輩はそう言ってアイスを食べ始めた。