ただ風のように



私は先輩の家族の中で先輩だけが似ていないことに気がついた。渚さんも岬さんも先輩のお父さんに似ていて南央ちゃんもお母さんに似ているのに先輩だけ違う顔をしていた。


「今夜、夏々海泊まるから。くれぐれも恥ずかしい行動するなよ。特に渚兄ぃ!!」


私が1人でそんなことを考えていると先輩は渚さんに向かって注意していた。


「特に俺かよ!!」


「まぁ、確かに兄さんは要注意かもしれないね。27にもなって彼女がいるのに身を固めないのはどうかと思うし」


「岬もそういうことを言うのか。弟達よ、どうしてそんなに兄さんを邪険に扱うんだ」


「アハハ。また始まった。夏々海さん、いつものことだからほっといていいよ。それより、アイス食べよー」


先輩達が目の前でギャーギャー騒いでいるのを見ながら南央ちゃんが言った。


「ほっといていいの?」


「いいのいいの。それより何味がいい?バニラとイチゴとチョコしかないけど」


「え?あ、じゃあイチゴ」


「りょーかーい。おかーさん。夏々海さん、イチゴが良いってー」


「はーい」