ただ風のように



「はいはい」


渚さんは渋々ソファーに座った。


「ごめんな。渚兄ぃはテンション高すぎんだ。渚兄ぃの隣にいるのが今年で23になる岬(ミサキ)兄ぃ。岬兄ぃは渚兄ぃと違って冷静沈着だから」


「はじめまして、夏々海さん。海頼がお世話になっています」


先輩に紹介されると岬さんは優しい声で挨拶してくれた。


「はじめまして。私こそお世話になっています」


「それで、こっちにいる小さいのが南央(ナオ)。今年で14歳だ」


「はじめましてー!!海頼兄ぃの彼女。めちゃめちゃ可愛いじゃん」


「はじめまして。南央ちゃん、可愛いね」


「まぁ、あとは父さんと母さん。年齢は2人の名誉のために非公開な」


海頼先輩はニヤリと笑いながら紹介してくれた。


「はじめまして。青藍高校1年の藤原夏々海です。先程はしっかりとした挨拶ができずに申し訳ありません」


「あらあら、ご丁寧にありがとう。海頼には勿体無いくらいの子ね。ねぇ、お父さん」


海頼先輩のお母さんはニコニコしながら私達をソファーに座るように促した。


「そうだなぁ。可愛くて礼儀正しくて良い子だな」