ただ風のように



「夏々海、おかえり」


「空くん、帰ってたの?」


家に入ると空くんが玄関の前で待っていた。


「あぁ。ついでに夏々海の彼氏も見た」


空くんはニヤニヤしながら私の頭を撫でた。


「その顔やめてよ」


「いいじゃん。かっこいいね、彼氏。目鼻立ちくっきりだし肌の色白いし外人っぽくてさ」


「私も始めてあったときそう思ったの。でもね、お父さんもお母さんも日本人の純日本人なんだよ」


私は先輩が誰にも言っていないと言っていたのを思い出して空くんの言葉を否定した。


「へぇ。遺伝子ってすごいな」


「そうだよね」


「そういえば、夏々海。明後日の日曜、兄貴が休みっていうからお前の彼氏も誘って4人でバスケしにいかないか?」


「本当に?海頼先輩も誘っていいの?」


「あぁ、兄貴がいいって。ってかお前、彼氏のこと先輩で呼んでのかよ?」


「だって、名前で呼びづらいんだもん」


「まぁ仲いいならいいけど。じゃあ、誘っておけよ。川沿いの公園に10時な」


「うん、分かった」


それから私は自分の部屋に空くんはリビングに行った。