ただ風のように



メールは昨日の9時過ぎに来ていた。


空くん、翔くんに聞いてすぐメールくれたんだ。


「ありがと」


私はそう呟いた。私は静かにベッドに戻り、袖を捲って包帯が巻かれている左腕を見た。


……迷惑だっただろうな。いきなり電話して泣いて、来てみたら過呼吸なってるし血だらけだし。


それなのにベッドまで貸してくれて、家族のみんなにも温かく迎えてもらった。


先輩は私とは持ってるものも過ごしてる世界も違うんだろうなぁ。先輩がいる場所は私が簡単に踏み込めるようなところじゃないんだ。


私はそんなことを考えながら空くんから来たメールを読み返した。


空くんも翔くんも実力があってみんなに認めてもらってる。なのに私は全然、ダメだ。