バレンタイン大作戦




ドキンドキンと大きくなる鼓動。


飛び出しそうな心臓を飲み込んで意を決する。




「……好きだよ」




近すぎる距離だからとっても小声になってしまったけど。


でも、斗稀に十分届いたはず。



わたしの精一杯の告白。


5年分の思い。



「5年は長すぎだろ!」



斗稀がニヤリと笑って。


わたしにキスをした。