わたしがチョコに手をかけた時。 後ろから莉音に取られた。 「ちょ、莉音。何すん……斗稀!」 莉音だと思ったその手は斗稀だった。 「オレで悪かったな」 「いや、そーゆーわけじゃ……てか、何でいるの?」 間違いなく避けてたはずなのに……。 わたしの前に現れるはずなんてないのに……。