「落ちる程好き?」 莉音がニヤリと笑う。 それがとんでもなくムカついて……。 言ってしまったことに後悔した。 「別に斗稀のことなんて好きじゃないし!」 精一杯の強がり。 大きな嘘。 莉音には隠したかった気持ち。 からかわれるのは分かってた。 だから否定した。 それが……。 「声、デカすぎだろ!」 部屋の扉にもたれ掛かってる斗稀がいた。